インフルエンザの時期になったけど他の予防接種も控えている。予防接種同士の間隔はどのくらい開ければいいの?スケジュールはどうしたらいい?
小さなお子様や赤ちゃんの場合、定期接種の予防接種がたくさんありますね。そうするとインフルエンザの予防接種を受けたいと思ったときにいろいろな予防接種の時期がかぶってしまうことがあります。そんなとき、どんなふうに優先順位を考えたらいいのか、どれくらい予防接種同士の間隔をあけ、どのようにスケジュールを組んだらいいか悩みますよね。
今回はそんなインフルエンザの予防接種と他の予防接種の時期がかぶってしまうときの間隔やスケジュールを優先順位をつけて考えてみたいと思います♪
インフルエンザ予防接種と他の予防接種の間隔はどのくらい空ける?
こんにちは、ゆうこです(*^^*)
まず予防接種のスケジュールを考えるときには予防接種同士の間隔をどのくらい空けなければいけないのかを考えなければいけません。
予防接種のワクチンには「不活化ワクチン」と「生ワクチン」という2種類があり、ワクチンの種類によって、次の予防接種をするまでに空けなければいけない間隔(日程)が決まっています。
「不活化ワクチン」であれば1週間後の同じ曜日から、「生ワクチン」であれば4週間後の同じ曜日から別の予防接種を受けることが出来ます。
また、接種の間隔はワクチンの種類以外にもかかった病気によって空けなければいけない期間が決まっています。
たとえば
- 普通の風邪であれば完治してから1週間
- 麻しん風しんであれば完治してから1ヶ月
ほど空けるとされており、風邪や麻しん風しん以外にもかかった病気によって接種までの間隔はかなり差がありますので、直近でかかった病気があれば事前に病院に申告し、接種時期について相談するようにしましょう。
インフルエンザ予防接種との優先順位を先生と相談しよう
インフルエンザの予防接種は10月ごろから多くの病院で接種を開始しますが、子供の場合、インフルエンザワクチンは2回接種を勧めているところがほとんどです。そうすると余計に他の予防接種の時期がかぶると「何を優先して受けたらいいんだろ・・・」と悩みますよね。
たとえば1歳になると
- 麻しん風しん
- おたふくかぜ
- 水ぼうそう
の「生ワクチン」の予防接種の開始時期の目安に指定されており、さらに0歳の時に受けた
- ヒブ
- 肺炎球菌
- 四種混合
の「不活化ワクチン」の4回目の接種時期の目安にもされているため、接種の優先順位やスケジュールについてはかなり悩むところです。
インフルエンザ予防接種を受ける順番の考え方
基本的に予防接種の順番やスケジュールについてはかかりつけの先生へ相談して決められるのが一番ですが、優先順位の考え方について少し知っておきましょう。
- 1、保育園や幼稚園、小学校に通っているか(集団生活をしているか)
私の息子は保育園に通っており、月に1~2回は何らかの病気をもらってきます。(夏でもです…”(-“”-)”)そのため、集団生活をしているのであれば病気にかかるリスクは上がりますので、予防接種は早めにスケジュールを組んで受けたいものです。
- 2、重症化の可能性のある病気ではないか
たとえば定期接種のヒブや肺炎球菌はそれが原因で「細菌性髄膜炎」という重い病気にかかる可能性があり、髄膜炎になると何週間もの点滴や入院が必要となることがあります。このような重篤な症状が予想される疾病の予防接種は優先して受けたいですね。
- 3、今でも流行の可能性がある病気か
定期接種に含まれる結核やポリオは昔は流行し死者も出たことがあることから定期接種の対象になっていますが、今では流行の可能性が低いとされています。結核は「BCG」、ポリオは「四種混合」で予防できますが、先生によっては「そんなに急いで打つ必要はない」と考える方もいらっしゃいますので、一度かかりつけの病院で相談してみましょう。
- 4、今流行している病気か
インフルエンザが全国的に流行していたり、幼稚園や保育園でおたふくかぜが流行っている、など病気にかかる可能性が通常よりも高い場合にはその予防接種を優先して受けたい旨を先生に相談してみましょう。
予防接種は効果が出るまでに数週間かかるものもありますので、早めに風邪の流行についてはチェックしておきましょう。
予防接種スケジュールを立てよう インフルエンザはいつ受ける?
ここでは1歳の子がインフルエンザの予防接種と他の予防接種を受けるときのスケジュール例をご紹介します。他の年齢の子も基本的に考え方は一緒ですので参考になさってくださいね。
【スケジュールを組む上での前提】
1歳になったタイミングで
- ヒブ
- 肺炎球菌
- 四種混合
- 麻しん風しん
- おたふくかぜ
- 水ぼうそう
- インフルエンザ
の7つの予防接種を受けようとする場合のスケジュール例です。
※ちなみにおたふくかぜのワクチンは任意接種となっています。
1、7種全部を同時接種
一番単純なのはすべての予防接種を同時接種することです。
同時接種は必要な免疫をできるだけ早くつけて子どもを守るだけでなく、保護者の通院回数を減らすことができます。
世界中の小児科医が同時接種をお奨めしているのは、予防接種スケジュールが簡単になり、接種忘れなどがなくなる(接種率があがる)だけでなく、予防という本来の目的を果たす意味で非常に重要だからなのです。
参考:同時接種の必要性・安全性
このように同時接種は世界中で推奨されており、予防接種のワクチンは何本打ってもワクチンの効果が薄れたりすることはありません。また、分けて打つことによってワクチン接種時期が遅れ、免疫がつくのが遅くなるリスクも抑えることが出来ます。
【例】
①ヒブ、肺炎球菌、四種混合、麻しん風しん、おたふくかぜ、水ぼうそう、インフルエンザ1回目
↓
(4週間後 ※生ワクチンが含まれているため)
↓
②インフルエンザ2回目
インフルエンザワクチンの効果が最大限発揮できるのが1回目と2回目の接種間隔を4週間程度開けることとされていますので、このスケジュールだと2回目のワクチンもちょうどいい時期に打つことが出来ます。
予防接種を同時接種することによるデメリット
ただ、あなたも気づかれたかもしれませんが、この方法にはデメリットもあります。
まず注射を何本も打つのは子供にとって辛そうということで、接種を2回以上に分けられる親御さんが多くいらっしゃること、
次に、予防接種の接種か所の間隔は基本的に2.5cm空けなければいけないとされており、病院によっては●本以上の同時接種は受けられないとしているところがあること。
実際に私のかかりつけの病院では予防接種が4本以上になると残りは足に打つことになり、足に打つことで効果が十分に得られないという理由から同時接種は断られてしまいました。
たしかに同時接種するのは親的に時間の短縮になりますが、子供がかわいそうだな…という気もしていたので、打つ前に病院に相談して良かったなと思います。子供と親にとって一番いい方法を提示してもらえるはずですので、信頼のできる病院の先生に気軽に相談してみてくださいね。
2、2回に分けて受ける場合①
まず不活化ワクチンは接種後1週間後から次のワクチンを接種できますので、先に受けるようにしましょう。
【例】
①ヒブ、肺炎球菌、四種混合、インフルエンザ1回目
=不活化ワクチン
↓
(1週間後)
↓
②麻しん風しん、おたふくかぜ、水ぼうそう=生ワクチン
↓
(4週間後)
③インフルエンザ2回目
3、2回に分けて受ける場合②
また、周りの流行に合わせて生ワクチンを先に受けたいと思われる場合もあると思います。その場合の例としては
【例】
①麻しん風しん、おたふくかぜ、水ぼうそう=生ワクチン
↓
(4週間後)
②ヒブ、肺炎球菌、四種混合、インフルエンザ1回目
=不活化ワクチン
↓
(1週間後)
インフルエンザ2回目
まとめ
今回は他の予防接種と同時にインフルエンザのワクチンを接種するときの間隔や優先順位、スケジュールの組み方についてご紹介しました。
あくまでも「例」となりますので、実際に受けられるときには「こんな風にしたいんですけど・・・」とかかりつけの小児科などで相談するようにしましょうね。お子様の健康のために一番いい方法を探していきましょう^^
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